以前は新卒で入社したハウスメーカーで、設計の仕事をしていました。注文住宅の設計ですので、個々のお客様のオーダーに合ったプランを打合せの期日までに仕上げなければいけません。当時は公私ともに時間に追われる生活を送っていましたね。

学生時代から目標にしていた一級建築士の試験に合格したことで、メーカーの決められた仕様の中で図面を描くだけでなく、もっと仕事の幅を拡げたいと思い、リフォーム、リノベーション関係の求人情報を見ている中で、「元気の有りそうな会社だなぁ」と思って応募しました。

今机を並べて仲良くしている同僚が一次面接の面接官でした。年下なんですけど、仕事の説明をしてくれている時に大きな目がキラキラしていて（笑）「今の仕事が好きなんだなぁ」と好印象をもちましたね。その後、いきなり社長面接になってしまいかなり驚きましたが、会社の歩みから将来像まで熱心にお話しいただくうちに、「入社しよう」と決意していました。

以前の会社はかなり大きかったので、自分の部署だけが会社という感じでしたが、今は一つのフロアで全員が仕事していますので、営業部など他部署の人ともすぐに話が出来る風通しの良さが心地よく、会社が今どういう方向に進んでいるかを肌で感じながら毎日仕事をしています。

以前は社内にこもってひたすら作図する毎日でしたが、今は現場現場に行って、施工業者さんとの打ち合わせ、工事状況の進捗確認、完工検査など外出することもあり、以前より季節の変化を感じるようになりました。裁量も責任も以前よりうんと増えましたので、当初はプレッシャーも有りましたが、やりがいがあります。

一番の違いは、前職が既に契約しているお客様のご要望を叶える仕事なのに対して、今は、未来のお客様に選んでいただけるプラン、内装を思案する仕事です。不動産を購入されるお客様は立地、価格など色々な点から真剣にご検討なさってご購入されます。少しでも、販売に貢献出来るように、様々なプランを提案することは勿論、無数の部材の中から床や建具などの色味の組み合わせを検討、デザインクロスの選定など、とにかく自由度が大きくチャレンジが出来る環境なので、インプットとアウトプットを繰り返す毎日ですね。

昔から、街並みや住宅のチラシを眺めることが好きだった自分にとって、建築の道に進んだことは、自然なことでした。

せっかく好きなことを仕事に出来ていますので、家庭を持つことになっても、この会社で今の仕事を続けられたらなと思いますし、ありがたいことに社長も、上司もずっと続けて欲しいと言ってくださっています。一緒に働いている同じ年代の女性が数人いるのも心強いですね。